毎日の身だしなみとして欠かせない「髭剃り」ですが、正しくカミソリを使えていないと肌荒れやカミソリ負けになるかもしれません。
特に毛の流れに逆らって剃る「逆剃り」は、深剃りできるものの肌へのダメージが強いとされています。そこで綺麗に髭を剃りながらも、肌の調子を崩さない正しい剃り方を解説します。
逆剃りはダメ?メリット・デメリットを紹介
逆剃りをすると、肌にどのような影響が生じるのでしょうか。ここでは、逆剃りのメリットとデメリットを紹介します。
逆剃りのメリット
順剃りと比べて逆剃りのほうが深剃りしやすいため、ツルツル肌に近づきます。髭を含め毛はどこの部位も肌の表面に対して少し斜めに生えています。そのため、逆剃りをするとカミソリの刃が毛の根本まで到達し、深く剃れるのです。
逆剃りのデメリット
逆剃りは肌を傷つけやすく、肌荒れ・カミソリ負けの原因になりやすいのが難点です。逆剃りするとカミソリの刃に髭が引っかかり、肌も一緒に引っ張られます。肌が傷つくことで肌トラブルやカミソリ負けにつながりやすく、場合によっては出血するケースもあります。また、髭を根本から剃ろうと肌へ刃を強く押し付けてしまうのも、肌を傷つける要因です。
肌への負担を考えると、逆剃りは剃り残しが気になる部分のみにとどめ、基本は順剃りで優しく剃るのがおすすめです。
【逆剃りのやり方】肌荒れを防いでツルツル肌に!
無闇に逆剃りを多用すると、肌へのダメージが増してしまいます。身だしなみを整えるはずが、見た目の印象を悪くしてしまうことにもなりかねません。
肌荒れを防ぎつつも深剃りしてツルツル肌になれるように、正しい逆剃りの仕方を解説します。
毛の生える方向を把握する
まずは、毛の生える方向を把握しましょう。
肌荒れを防ぎつつ綺麗に髭を剃るには、順剃りと逆剃りを使いわけることが大切です。
そのためには、まず部位ごとの毛・髭が生える方向を把握しなくてはなりません。
毛や髭は一定方向に生えているわけではなく、部位ごとに異なっています。例えば、足なら膝から地面に向かって下方向に生えています。
基本的には下向き・上向きの一定方向に生えていますが、部位によっては渦巻き状に生えているケースも。手で触ってもわかりにくいため、クレジットカードやICカードのようなプラスチック製のカードで確認しましょう。
カードを肌へ直角に当てて動かして、抵抗を感じたり「ジョリッ」と音がしたりすれば、毛の生える方向と逆にカードを動かした(逆剃り)ということです。
剃りたい部分に当てて、毛の生え方を把握してから剃りましょう。
洗顔する
毛の流れを把握したら、洗顔で顔の汚れを落としましょう。顔に付着した汚れを落としてから剃ると、毛穴に雑菌が入って炎症を起こすのを防げるため、肌トラブルを防止できます。加えて、髭が水分を含むと柔らかくなり、刃との摩擦が軽減されることで肌へのダメージも軽減できます。
顔を洗う前に手を洗い、手に付着した雑菌や汚れを洗い流しましょう。手の油分が流れ、洗顔料の泡立ちも良くなります。
手を洗い終えたら、33〜35度程度のぬるま湯でサッと顔を濡らします。予洗いすることで毛穴が開き、洗顔料がなじみやすくなります。
次に、洗顔料を手に取り、ぬるま湯を加えて泡立てましょう。百円ショップでも購入できる泡立てネットを使うと、きめ細かい泡が簡単に作れます。弾力のある泡ができたら顔に乗せ、泡を転がすように優しく洗いましょう。泡で顔を包み込むように洗うことで洗顔料がクッションのような役割を果たし、肌への摩擦を軽減してくれます。
顔全体を洗えたら、ぬるま湯でしっかり洗い流します。生え際やもみあげ周辺、フェイスラインなどは泡が残りやすいため、丁寧にすすぎましょう。
メンズの洗顔方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:メンズ洗顔のやり方は?正しい手順とNGな洗顔方法を紹介
シェービング剤を塗る
洗顔後は、シェービング剤を使用して、より肌への負担を軽減させましょう。
シェービング剤には髭を柔らかくする成分が含まれており、洗顔で柔らかくなった髭をより柔らかくして剃りやすくしてくれます。
髭が柔らかくなれば刃への抵抗が弱まるため、肌に余分な負担をかけにくくなります。
また摩擦を減らしてくれる効果もあるので、カミソリの刃が肌へ直接当たるダメージも軽減してくれます。
シェービング剤にはさまざまな種類がありますが、ここでは「ジェル」「フォーム」「クリーム」の3つを紹介します。
ジェルタイプはクリアカラーのため、髭を見ながら剃りやすいのが特徴です。保湿成分も多く含まれており、肌を保護しながら剃りたい方に向いています。
フォームタイプは泡になった状態で出てくるタイプで、軽いつけ心地が特徴です。簡単に洗い流せるため、手早く髭剃りを終わらせたい方におすすめです。
クリームタイプは固めの質感が特徴で、肌にピッタリ密着します。濃厚なクリームが肌への摩擦を軽減してくれるため、カミソリ負けしやすい敏感肌の人に向いています。
順剃りする
準備が整ったら、毛の流れに沿って順剃りしていきましょう。
前述したように順剃りは、肌への負担を抑えつつ剃れるため、肌荒れ・カミソリ負けをしにくい剃り方です。順剃りをメインにシェービングすれば、肌トラブルが起きにくくなります。
最初は柔らかい毛・髭から剃っていき、硬い毛・髭の部分は最後に剃るのがおすすめです。硬い部分を後回しにしている間に、シェービング剤が浸透して柔らかくなっていきます。
例えば髭を剃る場合であれば、柔らかいもみあげから剃って、鼻の下や口周りなどは後回しにしましょう。
順剃りのポイントは、下記の2つです。
・刃を強く肌へ当てないように、意識的に力を抜く
・何度も剃ると肌へのダメージが大きくなるため、こまめに剃らない
順剃りだけでは剃り残しが出てしまうため、剃り切れなかった部分は逆剃りします。
逆剃りする
順剃りの剃り残しを排除する仕上げとして、逆剃りしましょう。
逆剃りは、前述のように肌へのダメージが大きいため、あくまで剃り残し部分にだけ使用すると、肌荒れを最小限にしながらツルツルに剃れます。
広範囲を深剃りしたい場合や青髭が気になる場合には、逆剃りの前に「横剃り」してみるのもおすすめです。
横剃りは毛・髭の生えている方向に対して、垂直に横から剃る方法。逆剃りほど負担をかけずに、順剃り以上に深剃りしやすくなっています。
また逆剃りで、より綺麗に剃り上げるテクニックとして「張り手」があります。
カミソリを持っていない手で、皮膚を引っ張って毛をピンと立たせることで、根元から剃りやすくなる方法です。
アフターケアで肌を労わる
髭やムダ毛を剃り終わったら、欠かさずアフターケアで肌を労わりましょう。
洗い残しがあると皮膚が痒くなったり、肌トラブルの原因になったりするため、ぬるま湯でよく洗い落とします。
お湯は肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうため、乾燥や肌荒れの原因になります。ぬるま湯で洗い流しましょう。
特に首に近いあご部分や耳の後ろなど、死角部分は洗い残しがちなので要注意です。
十分に洗い流せたら、最後に冷水を顔全体にかけて、毛穴を引き締めて肌を整えます。
水分を拭き取ったら、ローションやクリームなどで肌を保湿しましょう。
髭やムダ毛を剃った後の肌は、角質層が傷つき弱っている状態です。そのまま放置すると肌トラブルにつながるため、しっかり保湿して肌のバリア機能を高めましょう。
さまざまなスキンケア商品が発売されていますが「アルコールフリー」や「無香料」など、弱った肌でも使える低刺激のものがおすすめです。
肌を傷めず深剃り可能なカミソリ
肌を傷めずに深剃りしたいのであれば、正しい剃り方を意識するのはもちろんですが、カミソリにこだわるのも重要です。
何度も同じ個所を剃ったり強く力を入れて剃ったりすると、肌への負担が大きくなるため、優しいタッチでも一度で剃れる「切れ味鋭いカミソリ」を使用しましょう。
肌に優しい切れ味鋭いカミソリを探しているなら、HENSON SHAVINGがおすすめです。
HENSON SHAVINGは精密に製造されているため、しっかり刃が固定されており、刃がブレないのが特徴です。肌への刺激を最低限に抑えてくれます。
また刃の露出が最小限になっているので、皮膚を傷つけづらいにもかかわらず、深剃りできツルツル肌に仕上がります。
替え刃は市販の安価なものを使用できるため、手軽に取り替えやすく、切れ味の良い状態で使用し続けられるのもメリットです。
まとめ
逆剃りは深剃りできる一方で、肌へのダメージが大きい剃り方です。深剃りしても肌が荒れてしまうようでは、理想のツルツル肌にはならないでしょう。
綺麗に剃るためには、深剃りしつつも肌へのダメージを抑えることが大切です。正しい剃り方とアフターケアを心がけ、切れ味の良いカミソリを使用しましょう。