一枚刃は深い歴史を持っており、現代の形に近いものは1900年代に誕生したといわれています。日本では、両刃カミソリとも呼ばれており、多くの方に親しまれています。
時代の流れにともない、4枚刃や5枚刃などの複数刃が主流になりました。複数刃は最初の刃で髭を立ち上げ、その後の刃が髭を剃るため、より深剃りしやすいのがメリットです。しかし、替刃の交換コストや目詰まりしやすいデメリットもあります。
また、駆動式の電気シェーバーなどが誕生しましたが、深剃りがしづらく何度も肌の表面を往復する必要があります。深剃りが上手くいかずに何往復も繰り返して肌荒れにつながる経験をした方もいるのではないでしょうか。
そこで注目を集めているのが、優しい剃り心地でしっかりと剃れる一枚刃です。一枚刃のカミソリは複数刃に比べて肌に負担をかけずに髭が剃れる、切れ味が良いなどのメリットがあります。慣れるまでは使い方にコツが必要ですが、細かい部分までしっかり剃ることができます。
一枚刃のカミソリはシンプルな構造で効果的なシェービング体験ができるため、カミソリ負けに悩む方におすすめです。今回は、一枚刃のカミソリのメリットとデメリット、おすすめの一枚刃について紹介します。
そもそもカミソリと電気シェーバーとの違いとは?
髭剃りの方法として、カミソリと電気シェーバーがあります。それぞれメリット・デメリットが異なるため、まずはカミソリと電気シェーバーの違いを把握することが重要です。
カミソリと電気シェーバーそれぞれの特徴を紹介しますので、どちらが自分に合うかを考えてみましょう。
カミソリがおすすめな人
カミソリは下記のような方に向いています。
・深剃りしてツルツルに仕上げたい
・なるべく濃い髭が目立たないようにしたい
・初期コストを抑えたい
カミソリは刃がしっかりと肌に当たり、髭を根元から刈り取れます。そのため、深剃りしたい方、濃い髭が目立つのを防ぎたい方におすすめです。また、電気シェーバーと比べると金額が安いので、初期コストを抑えたい方にも向いています。
ただし、しっかり深剃りできる分、カミソリ負けが起こりやすいため、特に肌が敏感な方は注意が必要です。
電気シェーバーがおすすめな人
電気シェーバーは下記のような方に向いています。
・場所を気にせずに髭剃りしたい
・あまり髭剃りに手間をかけたくない
電気シェーバーは顔を濡らしたりシェービング剤を使ったりしなくても使えるので、洗面所やお風呂などでなくても髭剃りできます。そのため、リビングなどで座って髭を剃りたい、シェービング剤を使うのが面倒といった方にぴったりです。
また、カミソリに比べると肌あたりが優しいというメリットもあります。ただし、深剃りしづらく、剃り残しができやすいことを把握しておきましょう。
カミソリは一枚刃より複数刃が主流だけど……?
髭を深剃りしたい場合はカミソリを使うのがおすすめです。特に最近主流の複数刃は髭を引っかけて剃る構造になっているため、より深いところまで髭が剃れます。
・1枚目:髭を引っかける
・2枚目:引っかかった髭を剃る
・3枚目以降:2枚目で剃り残した髭を剃る
ただし、複数刃にはさまざまなデメリットがあるので、自分に合うかどうかをよく考えることが大切です。
複数刃のデメリット
複数刃の主なデメリットとして、下記のようなものがあげられます。
・カミソリ負けが起こりやすい
・うっかり肌を切ってしまう場合がある
・埋没毛ができやすい
複数刃はしっかりと深剃りできる分、肌への負担が大きくなりがちです。人によっては髭剃り後にカミソリ負けを起こしてしまったり、うっかり肌を切ってしまったりすることがあります。
また、1枚目の刃で髭を引っかけて剃るので、通常時は皮膚の下に埋もれている部分の髭を切ってしまい、埋没毛が起こる場合があります。
一枚刃カミソリのメリット5選!
清潔感のある印象を保つためには、毎日の髭剃りが欠かせません。そのため、肌に赤みや痛みが生じても、身だしなみを整えるために我慢して髭剃りを続けている方もいるのではないでしょうか。
そんな時に一枚刃のカミソリがおすすめです。まずは、一枚刃カミソリのメリットを紹介します。
1.複数刃よりも皮膚に優しい!
一枚刃のカミソリは、肌への刺激を最小限に抑えながら滑らかなシェービングができるメリットがあります。顔表面の凹凸に合わせてスムーズに髭が剃れ、肌への負担を軽減できるのが特徴です。
通常、カミソリの刃は露出が大きいほどたわみやすく、肌に刃が当たる時間が長くなります。これにより刃が肌に食い込みやすく、剃るたびに肌荒れの原因となり得ます。
一方、刃のたわみが少なければ余分な圧力が肌に伝わりづらく、肌荒れを予防できます。例えば、HENSON SHAVING(ヘンソンシェービング)の一枚刃は、たわみを最小限に抑えた設計で、余分な圧力が肌にかかりにくくなっています。刃もしっかりと固定されており、皮膚への摩擦や引っかかりが少なく、優しい剃り心地を実現しています。
一枚刃は複数刃よりも肌への刺激を大幅に軽減できるため、肌の状態が気になる方に特におすすめです。肌への負担を最小限にしつつ、効果的なシェービングを求める方に、一枚刃は理想的な選択肢といえるでしょう。
2.切れ味バツグンだから深剃りも可能!
一度でしっかりと剃るためには、切れ味の良いカミソリを使うことが大切です。特に、皮膚とシェーバーが接触するときに、刃の角度が30度になるように設計された一枚刃のカミソリは、非常に鋭く切れます。
このようなカミソリはスムーズに髭が剃れるため、深剃りしやすく剃り残しの心配がないことがメリットです。切れ味が抜群なので、まるで床屋でシェービングをしているかのような爽快感を味わうことができるでしょう。
一方、複数刃のカミソリは使用しているうちに髭が刃に詰まってしまい、剃り味にも影響を与えることがあります。一枚刃のカミソリでは、髭を剃るたびにヘッドの下の溝から髭が落ちていく構造なので、切れ味を保ったまま使用できます。
3.正確なシェービングができる!
一枚刃を使うと、口のまわりなどの剃り残しを綺麗に処理できます。刃の枚数が少ないため、小回りが利き、細かい部分も安全に剃ることができます。
しかし、刃の枚数が増えると必ずしも剃り味が向上するわけではありません。市販のカミソリの中で最も多い刃の枚数は6枚刃までです。それ以上刃を重ねるとカミソリの縦幅が広くなり、日本人の鼻筋の幅には対応できないとされています。
一方、一枚刃はシンプルな構造のため、鼻下やもみあげなどの細かいシェービングに適しています。口周りなどの細部を綺麗に仕上げたい方にとって、一枚刃は便利で使いやすいカミソリとなるでしょう。
4.コストパフォーマンスが高い!
一枚刃は比較的安価で手に入り、経済的な負担を軽減できます。例えば、G社の5枚刃は替刃が10個セットで約5,000円です。1か月に一度交換すると費用は約500円の計算になります。
一方、一枚刃(HENSON SHAVINGの場合)は1か月に一度交換しても費用は約120円しかかかりません。年間コストで考えると、約5,000円の差(図参照)があります。
また、一枚刃はお財布に優しいだけでなく、両刃で使えるため長持ちしやすいのもポイントです。切れ味を保つためには定期的な替刃交換が必要ですが、長い目でみると一枚刃にすることでランニングコストを削減できてお得に使用できるでしょう。
5.メンテナンスがササっと簡単にできる!
カミソリを正しく使っていたとしても、使用頻度が高くなれば刃が劣化しやすくなってしまいます。切れ味を保つためには、日ごろから丁寧にお手入れをすることが大切です。
カミソリのメンテナンスを行うと、刃の切れ味を長持ちさせることができますので、定期的にチェックしておきましょう。
一枚刃は水洗い程度の簡単な作業で済むため、手間をかけずにメンテナンスできます。水ですすいだ後は、自然乾燥させればメンテナンスは終了です。一枚刃なので分解する必要もなく、替刃を交換する際に汚れやすい細かい部分の掃除を行うだけで済みます。
定期的なお手入れを行うことで、カミソリの性能を最大限に活かし、快適なシェービングを維持できます。大切な肌を守るため、メンテナンスを怠らず行ってください。
一枚刃カミソリにデメリットはある?
一枚刃のカミソリにはさまざまなメリットがありますが、一般的なデメリットと注意点も存在します。しかし、これらの点に気を付けることで、心配せずに一枚刃を使用することができます。下記に一般的なデメリットと注意点を解説します。
使い方に慣れが必要になる
一枚刃のカミソリは、複数刃のカミソリや電気シェーバーとは異なり、使い方にコツが必要です。最初は慣れないため、ヘッドが回らずに鼻下などの部分が剃りにくく感じることもあるでしょう。
一枚刃のカミソリは鋭い切れ味なので、肌にわずかな凹凸があると傷つけてしまうおそれがあります。正確な角度で肌に当てることや、適切な圧力をかけることを意識しないと、思わぬ肌トラブルを引き起こす可能性があります。
一枚刃を使うときは短いストロークで注意深く剃る必要があり、髭剃りの時間が長く感じるかもしれませんが、慣れることで時間も気になりにくくなるでしょう。
一枚刃のカミソリの詳しい使い方について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
関連記事:「安全に深剃りできる一枚刃カミソリの使い方!交換時期やお手入れのコツ」
カミソリ負けすることもある
一枚刃のカミソリは鋭い切れ味を持ち、深剃りができる一方で、肌が切れてしまい髭剃り後に赤みや腫れが生じることもあります。皮膚の凹凸が目立つ箇所に刃を沿わせると、引っかかりができて出血するケースもあるため注意が必要です。
特に、電気シェーバーを使用していた方はカミソリ負けしやすい傾向があるため、一枚刃に切り替える場合は、慎重に取り扱いましょう。電気シェーバーの構造上、刃が皮膚に直接触れないので、肌へのダメージが軽減できます。しかし、一枚刃は直接肌に刃を当てて剃らなければならないので、剃り方によっては肌を傷つけます。
そのため、一枚刃で髭を剃る際は肌荒れ対策として、肌を保護するシェービングクリームを使うことがおすすめです。シェービングクリームを塗ってから髭剃りをすると、肌と一枚刃の摩擦が軽減され、肌への負担を減らすことができます。
また、髭剃り後の肌は乾燥しやすい状態になるため、スキンケアで肌を整えることも大切です。カミソリでできた小さな傷は目に見えないこともあるため、適切なスキンケア製品を使って水分や油分を補給し、健やかな肌を保ちましょう。
肌に優しい一生モノのシェーバー「HENSON SHAVING」
髭をしっかりと処理して滑らかな肌を保つことで、周囲にポジティブな印象を与えやすくなりあす。しかし、髭剃りによる肌荒れや管理コストの問題で悩んでいる方もいるかもしれません。そこでおすすめなのが、HENSON SHAVING(ヘンソンシェービング)です。
HENSON SHAVINGはカナダ発の超精密構造の一枚刃のシェーバーです。素材はプラスチックを使用せずオールメタルを採用しています。そのため、耐久性に優れており長期的に使うことができます。
ここからは、HENSON SHAVINGの魅力について詳しく紹介します。
計算された角度と切れ味でしっかり深剃りできる
HENSON SHAVINGを使用すれば適切な角度を保ちながら髭を剃ることができるため、床屋でシェービングしてもらったときのような爽快さを味わうことができます。
HENSON SHAVINGは刃の角度を皮膚とシェーバーが接触するときに30度になるように設計されているため、プロの技術を再現しやすくなるのです。
一枚刃はヘッドが固定しているため、「一定の角度でしか剃れない」と思われがちですが、HENSON SHAVINGは20度から55度までの有効角度があるため、複数刃のシェーバーと遜色がない角度で利用できます。
深剃りできるのに肌に優しい
HENSON SHAVINGは、皮膚を傷つけづらいのにしっかりと深剃りできるため、カミソリ負けが気になる方に特におすすめです。肌に負担をかけない構造で作られているため、髭剃り時の皮膚への摩擦や引っかかりを軽減できます。
一般的な複数刃のカミソリは、安全に剃れる利点がありますが、ヘッドの構造上、たわみやすく肌に刃が当たる時間が長くなり、肌荒れの原因となりやすいです。一方、HENSON SHAVINGはたわみが生じにくい構造なので、優しい剃り心地を実現します。
さらに、トロントのスタートアップ企業が行った実験でも、HENSON SHAVINGの使いやすさが立証されています。実験では、HENSON SHAVINGと他社製の5枚刃カミソリで髭を剃った後、特殊なカメラでカミソリ負けの様子を撮影し、それぞれの様子を観察しました。その結果、HENSON SHAVINGがカミソリ負けを抑える効果が確認されました。
まとめ
髭を剃ってもすぐに生えてきてしまったり、肌荒れしやすかったりするなどの悩みを抱えている方には、一枚刃のカミソリがおすすめです。
使用後は水で洗い流すだけなので、メンテナンスも簡単です。また、長い目でみればランニングコストの削減につながり、経済面での負担を減らすことができるでしょう。鋭い切れ味なので使う際は注意が必要ですが、使い方次第でしっかりと剃れるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。