首の髭が気になって剃ろうとするものの、うまく処理できなかったり、カミソリ負けしてしまったりなどで悩まれていませんか。うまく剃れないのは、剃り方が正しくないからかもしれません。
今回は、正しい首の髭の剃り方や肌荒れを防止するための注意点を紹介します。
首髭の場所はどこからどこまで?
首髭とは、あごの下から首にかけて生えている髭のことです。両耳の真下から喉仏までをラインで結び、それよりも下に生えている髭を指します。皮膚が薄い場所にもかかわらず、頬やあごなどと同じように硬く太い髭が生えるのが特徴です。
また、自分では見えづらい場所なので剃るのが難しく、剃り残しができてしまうことも多々あります。さらに口髭やあご髭のようなデザインもできず、見た目があまり良くないと感じることから、残さず全部剃ってしまう方が多いようです。
首髭はカミソリ?電気シェーバー?
首の髭を剃るのに、電動シェーバーが良いのか、カミソリが良いのか迷う方もいるかもしれません。
電動シェーバーは肌への負担が少ないものの、剃り方によってはうまく刃が当たらず剃り残しができることがあります。
一方、刃が露出しているタイプのカミソリは深剃りしやすいことから剃り残しができにくいです。しかし、誤った剃り方をすると肌が傷つくおそれがあります。
首の髭をしっかり深剃りしたい方はカミソリ、皮膚が弱くできるだけ肌を傷つけたくない方は、品質の良い電動シェーバーを利用するのが良いでしょう。
【5STEP】正しい首の髭の剃り方
首は皮膚が薄いため、誤った髭の剃り方をすると肌を傷つけてしまうことがあります。太い動脈(頸動脈)が通っている部分ですので、自己処理の仕方には十分注意しましょう。
ここでは、正しい首の髭の剃り方を5つのステップで解説します。
STEP1:洗顔して清潔にする
まず、洗顔をして首や首周辺の肌を清潔にします。汚れなどを洗顔でしっかり除去して、タオルで水気を拭き取りましょう。
汚れや皮脂が付着したままだと、肌が傷ついた際に雑菌が繁殖し、肌トラブルを起こすリスクが高まります。下準備として丁寧に行ってください。
なお、洗顔の際には30~35度程度のぬるま湯を使うようにしましょう。熱いお湯を使うと過剰に皮脂が落とされ、乾燥しやすくなってしまいます。熱すぎず冷たすぎない、人肌程度の温度を保ちましょう。
STEP2:温めて髭をやわらかくする
髭を十分にやわらかくするために、首の髭全体に蒸気を当てられる蒸しタオルを用意しましょう。首髭に全体を包むようにして数分ほど当て、髭に水分がよく浸透するまで待ちます。
自己処理をする前に髭をやわらかくしておくことで、カミソリが滑りやすくなり、肌荒れ予防になるだけでなく、剃り残し防止にもなります。なお、蒸しタオルはタオルを濡らしてレンジで数秒から数十秒ほど温めるだけで簡単に用意できます。
入浴時に剃るのもおすすめです。お湯や蒸気で髭がやわらかくなった状態で剃れますし、肌が清潔な状態ですので雑菌が入り込みにくいメリットがあります。
STEP3:シェービング剤を使う
肌への摩擦を抑え、肌荒れを防止するためにも、これから剃っていく部分にシェービングジェルやシェービングフォームなどのシェービング剤を塗っていきます。
寝ている髭はしっかり起こしてシェービング剤を塗り込み、数分置いて浸透させるのが肌を傷つけない自己処理のコツです。
STEP4:髭を処理する
下準備ができたら首の髭を剃っていきます。
カミソリで剃る場合は、毛の流れに沿って剃るのが基本です。首の髭はあご下から首に向かって生えていますので、その流れに沿うようにしてカミソリの刃を当てて剃ります。刃の隙間に髭が詰まると切れ味が悪くなるので、1度剃る度に水で流しましょう。
電動シェーバーも基本は順剃りです。凹凸の多い部分は、手で引っ張ってならしながら剃っていきます。
回転式の電動シェーバーの場合は、ヘッドで円を描くイメージで剃りましょう。往復式またはロータリー式の電動シェーバーの場合は、ヘッドが肌に対して垂直に当たるように調整しながら剃ります。
髭の生え方に合わせた剃り方を順剃り、髭の流れに逆らって剃る方法を逆剃りといいますが、カミソリで首の髭を逆剃りするのはおすすめしません。肌を傷つけやすく、デリケートな首を傷つけるおそれがあるためです。
そのため、順剃りして残った部分のみを逆剃りで処理するようにしましょう。髭の生える方向に完全に逆らって剃るのではなく、少し斜めにして剃るのがコツです。
首の髭と一緒にほかの髭も処理するときは、首の髭は最後に剃るのが良いでしょう。首はデリケートな部分のため、できるだけトラブルが起きないようにコンディションが整ってから剃るのがベストです。
STEP5:保湿をする
首の髭を処理した後は、ローションなどでアフターケアをしましょう。
できるだけ肌への負担がないように下準備をして、できるだけ肌への負担が少ない方法で剃っても、目に見えない傷から肌トラブルの原因になることもあります。肌を保湿することでバリア機能の低下を抑え、肌トラブルを予防できます。
首の髭を処理するときの注意点
首はほかの部分と比べるとカミソリ負けが起こりやすい部分です。それは、顔を覆っている皮膚と比べて首の皮膚は薄く、デリケートなためです。
また、首回りは顔や肩などの筋肉に囲まれており、連動して動けるよう可動域が広く作られています。そのため、首の皮膚は伸縮性があり、よく伸びる性質をもちます。
実際に首の髭を剃っているときに、皮がよく伸びるために剃りにくいと感じたこともあるかもしれません。これは、首の皮が伸びて刃が皮膚をうまく捉えられないことが原因です。
また、のどぼとけのある首の中心は凹凸が多い部分でもあります。ゴツゴツして刃を当てにくいため剃り残しができやすいです。さらに、首回りは髭が不規則に生えやすいことから、うまく刃を当てられずに綺麗に剃れないことがあります。
そこで最後に、首の髭を綺麗に、そして安全に処理するためのポイントや注意点を紹介します。
カミソリで強く押し付けるのはNG
首は皮が伸びやすいことから剃り残しができやすく、剃り残しを無理に処理しようとして強く刃を当てがちな部分です。しかし、首の皮膚は薄く外からの刺激に弱いため、髭を剃るときは優しく刃を当てるようにしましょう。
首の髭は生える方向がまばらのため、あらゆる角度から刃を当てることになりますが、意図しない方向に力が加わることで出血してしまうこともあります。
刃を強く当てるなど刺激の強い方法で処理すると肌トラブルの原因になりかねませんので注意しましょう。
また、何度も刃を当てるのも強いダメージが加わる原因です。首に髭が生えてくる頻度や濃さにもよりますが、できれば首の髭は頻繁に剃らないようにしましょう。1回の髭剃りで何度も刃を当てないようにすることも大切です。
とはいえ、カミソリや電気シェーバーによっては剃り残しができやすかったり、剃りにくかったりすることがあるかもしれません。
そんな方に試してほしいのがHENSON SHAVINGです。
HENSON SHAVINGは、必要最低限の刃の露出に抑えた計算されたヘッド構造で、たわみにくいのが特長です。1回で綺麗に剃りやすいため、何度も肌を往復することなく肌への負担を軽減しながら処理できます。
裏側の溝により目詰まりしにくい構造で、刃に詰まった毛による摩擦を抑えて剃れるのも剃りやすさの理由です。
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毛抜きやピンセットで抜くのはNG
首の髭は少ないから、濃い髭が気になるから、などの理由で首の髭を抜いている方もいるかもしれません。
しかし、毛抜きやピンセットなどでの処理は、想像以上に肌へのダメージが大きいのでNGです。毛根から無理やり引き抜くので、毛嚢(もうのう:毛根を包んでいる組織)がダメージを受けてしまいます。
さらに毛嚢についた傷から雑菌が入り込み、毛嚢炎を起こすこともあります。毛嚢炎とは、毛嚢が細菌感染を起こして赤く腫れたり膿んでしまったりした状態です。
悪化すると強い痛みを感じたり、しこりのようになってしまったり、炎症が広がって体調不良になってしまい、医療機関での治療が必要になるケースもあります。
また、髭が途中で切れる、毛を抜くときの刺激で角質が厚くなるなどして埋没毛になることもあります。埋没毛とは、肌の下に毛が埋もれてしまった状態です。見た目が良くないだけでなく、肌が炎症を起こしたりかゆみを感じたりする場合もあります。
除毛クリームの使用はおすすめしない
除毛クリームの使用には注意が必要です。除毛クリームはたんぱく質を溶かすことで根本から毛を取り除きやすくするものですが、肌質によっては皮膚まで溶かしてしまうことがあります。
先ほども紹介したように、首はほかの部位と比べて肌が薄く繊細なため、敏感肌でない方も肌荒れすることがあります。
首髭を剃ってトラブルが起こったときの対処法
首髭を剃った後に肌が赤くなったりかゆくなったりといったトラブルが起きた場合、どうすれば良いのかと悩む方も多いでしょう。髭剃り後の肌トラブルの主な対処法は、下記の3つです。
・患部を冷やす
・市販薬を使う
・医療機関を受診する
各対処法の詳細を解説しますので、今の症状に応じて実践しましょう。
患部を冷やす
髭剃り後の肌に赤みやかゆみが生じるのは、いわゆる「カミソリ負け」といって、肌に炎症が起きている状態です。まずは炎症を抑えるために、氷水に浸けて絞ったタオルや氷のうなどを使って患部を冷やしましょう。
冷やす時間は1回5分程度、20分に1回を目安に何度か冷やします。冷やしすぎると症状が悪化する場合があるので、ある程度ほてりが治まったら終了してください。
また、冷やした後は肌が乾燥しないように、化粧水やクリームを塗ってしっかり保湿することも大切です。
市販薬を使う
炎症が治まらないときやかゆみを感じているときは、市販薬の使用も検討してみましょう。
髭剃りが原因の炎症には、肌の赤みやかゆみを抑える効果がある抗ヒスタミン薬がおすすめです。正しく使用するために、事前に添付文書を読んで使い方や副作用などを確認しましょう。
ただし、症状によって使う薬は異なります。自己判断で薬を選ぶのは避けて、薬剤師に相談してみましょう。
医療機関を受診する
赤みやかゆみ以外に下記のような症状が出ている場合は、感染症を起こしているおそれがあります。
・患部が腫れている
・患部が膿んでいる
・熱が出ている
・リンパ節が腫れている など
上記のような症状が出ている場合、市販薬を使っても思うような効果が得られない可能性があります。それどころか、かえって症状が悪化するリスクもあるため、自己判断で市販薬を使うのは危険です。
また、対処に時間がかかると肌に跡が残ってしまう場合もあるので、「おかしい」と感じたら速やかに医療機関を受診しましょう。
まとめ
首は、顔と比べて皮膚が薄く伸びやすい性質があることから、髭剃りで肌が傷つきやすく剃りにくい部分でもあります。誤った髭剃りは肌トラブルの原因にもなりかねませんので、正しい自己処理の方法を覚えましょう。
また、首の髭の処理に適したアイテムを選ぶことも重要です。カミソリと電気シェーバーのどちらを使うかお悩みの方は、下記の記事も参考にしてみてください。
関連記事:「カミソリと電動シェーバーは何が違う?どっちがおすすめ?」