「皮脂を抑える洗顔料を使っているのに、すぐに顔がベタベタする……」そんな肌トラブルに悩んでいませんか?それはもしかしたら「インナードライ肌」かもしれません。インナードライは多くの男性が悩む肌トラブルです。今回は、なぜ男性はインナードライになりやすいのか、その原因と効果的な対策方法について詳しく解説します。
メンズはインナードライ肌になりやすい
インナードライ肌とは、肌の表面はベタベタと油っぽいのに、内側は乾燥している状態の肌のことです。男性はこのインナードライになりやすい傾向があります。
その理由は、男性の肌の特徴にあります。肌トラブルのない普通肌は水分量と油分のバランスが取れていますが、男性の肌は水分量が少なく、皮脂の分泌量が多いのが特徴です。
インナードライは、肌が乾燥しているために皮脂が過剰に分泌している状態ですが、肌質がもともと脂性肌の方もおり、その判断は難しいものでもあります。
メンズのインナードライ肌の原因
メンズのインナードライ肌の原因はいくつか考えられます。インナードライであるかは、なかなか判断が難しいものですが、これからあげる原因に心当たりがあれば、インナードライかもしれません。ひとつずつ確認していきましょう。
スキンケア不足
多くの男性にみられるのが、日々のスキンケアの不足です。「面倒だから」と洗顔後の保湿を怠ると、肌のバリア機能が低下し、水分が逃げやすくなります。その結果、肌は乾燥から身を守るために過剰に皮脂を分泌し、表面はベタついているのに内側は乾燥するインナードライ状態に陥ります。
また、皮脂が過剰に分泌されるからと、洗浄力が強すぎる洗顔料を使用していませんか?必要な皮脂まで落としすぎると、肌は乾燥から身を守るために皮脂を過剰に分泌してしまいます。アルコール成分が多い化粧水(※)も肌の乾燥を促進するため、インナードライの原因となります。
※アルコール成分の多い収れん化粧水は毛穴を引き締めるための化粧水であり、乳液の後に使うのが正しい使い方です。使用順序を間違えないようにしましょう。
生活習慣の乱れ
食生活の乱れもインナードライに大きく関わっています。コンビニ食やファストフードに頼りがちな生活では、肌の健康に必要なビタミンやミネラルが不足しがちです。特に脂質の多い食事は皮脂分泌を増加させ、ベタつきの原因となります。一方で水分や必要な栄養素が不足すれば、肌内部の乾燥を招きます。
仕事や勉強の忙しさで睡眠時間が削られていませんか?睡眠不足は成長ホルモンの分泌を減少させ、肌の修復機能を低下させます。肌のターンオーバー(新陳代謝)が乱れると、古い角質が溜まりやすくなり、乾燥や肌荒れにつながります。
デスクワークが多く運動不足の方も要注意です。運動不足は血行を悪くし、肌に必要な栄養や酸素が届きにくくなります。さらに、代謝が落ちることで肌のターンオーバーも乱れ、古い角質が剥がれにくくなって乾燥し、皮脂分泌の過剰反応を引き起こします。
外部刺激
日常生活で受ける外部刺激も、インナードライの原因です。紫外線は肌のバリア機能を弱め、水分保持力を低下させます。男性は日焼け止めを使用しない方が多いため、紫外線ダメージが蓄積しやすい傾向があります。
オフィスや自宅でのエアコンの使用も肌を乾燥させる大きな要因です。
また、男性特有の習慣である髭剃りも肌への大きな刺激となります。毎日の髭剃りは肌表面に微細な傷をつけ、バリア機能を損なうことで水分蒸発を促進し、インナードライの原因になります。摩擦の多い衣類の着用や、顔を強くこするような洗顔方法も同様です。
メンズのインナードライ肌の見分け方
まず、自分の肌質を正しく見極めることが、効果的なスキンケアの第一歩です。
脂性肌とインナードライ肌の違い
脂性肌は水分や弾力が十分にあり、単に油分が過剰な状態です。一方、インナードライ肌は表面がベタベタしているのに、内側は水分が不足しゴワつきが感じられます。
脂性肌とインナードライ肌には共通点もあり、その点が見分けるのが難しい要因です。脂性肌、インナードライ肌両方ともに、皮脂が酸化し肌が炎症を起こして赤みがある場合があります。また、ニキビにも悩まされます。ただし、インナードライのニキビは脂性肌のニキビとは異なり、乾燥が原因で起こるニキビです。
インナードライ肌はベタついているのに、あぶら取り紙で皮脂を除去したら、粉ふきや皮むけなどの乾燥肌のような肌トラブルが見られるのが特徴的です。
脂性肌かもと思う方はこちらの記事もチェックしてみてください。
「【メンズ向け】脂性肌に効くスキンケア方法とは|原因を踏まえて解説」
乾燥肌とインナードライ肌の違い
乾燥肌は顔全体が均一に乾燥しているのに対し、インナードライ肌は部分的な乾燥が特徴です。例えば、口元だけ乾燥しているのに他の部分はベタベタしているといった状態です。
乾燥肌の場合は水分だけでなく油分も少ないため、基本的にベタベタすることはありません。インナードライ肌の場合は、洗顔後ははじめ乾燥しているものの、時間が経つとベタベタしてくるという変化が見られます。
メンズのインナードライ肌の対策
ここからは、インナードライ肌を改善するための効果的な対策方法を紹介します。表面のベタつきと内側の乾燥を同時に改善するには、日々のケアと生活習慣の見直しが重要です。適切な方法で取り組めば、健やかな肌を取り戻すことができますよ。
正しいスキンケアを行う
インナードライを改善する第一歩は、正しいスキンケア習慣を身につけることです。まず洗顔と保湿の基本を身につけましょう。
洗顔方法
洗顔料はしっかり泡立てて使用することが大切です。手で直接肌をこすると刺激になるので、泡で優しく洗いましょう。また、洗い残しがないようにしっかりとすすぐことも重要です。特に注意したいのは水温で、熱いお湯は必要な皮脂まで落としてしまうため、32℃前後のぬるま湯を使用するのがベストです。
洗顔後は素早く保湿することが鍵となります。タオルで水分を軽く押さえた後、すぐに化粧水をつけることで水分の蒸発を防ぎます。化粧水だけでは不十分なので、必ず乳液やクリームを使って水分を閉じ込めましょう。
保湿方法
インナードライ肌には、保湿成分が豊富で刺激の少ないスキンケアアイテムを選ぶことが重要です。セラミドやヒアルロン酸、グリセリンなどの保湿成分が配合されている製品がおすすめです。
乾燥している肌は非常に敏感になっています。化粧水は肌にゆっくりと浸透させるように、ハンドプレスで丁寧になじませましょう。
詳しいスキンケアの方法は下記記事にて解説しています。
「メンズスキンケアの正しい順番とスキンケアの役割を紹介」
インナードライ肌に悩む男性の方には、効率的かつ効果的なスキンケアアイテムの選択が重要です。ここでは、インナードライ肌のケアにおすすめのアイテムを紹介します。
【ekam】(エカム)アドバンスドセラム
【ekam】(エカム)アドバンスドセラムは、忙しい日々に肌悩みを解消したい方のための美容液です。8種の厳選美容成分とサーモン由来のPDRNを配合し、うるおいを保ちながらしっとりすべすべな素肌へ導きます。水のようなテクスチャーでベタつかず、化粧水の後にプラスするだけで乾燥・くすみ・テカリなどの男性特有の肌悩みにアプローチします。アフターシェーブにも最適で、時短ケアを求める男性におすすめです。
【ekam】(エカム)アドバンスドジェル
【ekam】(エカム)アドバンスドジェルは、化粧水・美容液・乳液・保湿クリーム・アフターシェーブの5役をこなすオールインワン製品です。PDRN(サーモン由来DNA-Na)など6種の美容成分配合で、べたつかない使用感ながら角質層まで浸透し、乾燥知らずの清潔感ある肌へと導きます。スキンケアが続かない方でも、1本で手軽に完結できるのでおすすめです。
生活習慣を見直す
生活習慣の乱れは男性ホルモンのバランスをも崩し、皮脂の分泌に影響を及ぼします。食生活、睡眠、運動、3つの生活習慣について詳しく解説します。
食生活
日々の食生活もインナードライ肌の改善に大きく関わります。脂質や糖質の摂りすぎは皮脂分泌を増加させるため、バランスの取れた食事を心がけましょう。特に肌の健康維持に役立つビタミンを意識して摂取することが大切です。
・ビタミンA:ビタミンAは皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあり、レバーやほうれん草などに含まれます。
・ビタミンC:ビタミンCは抗酸化作用があり、コラーゲンの合成をサポートします。柑橘類やブロッコリーなどから摂取できます。
・ビタミンE:ビタミンEには抗酸化作用と血行促進効果があり、アーモンドやアボカドなどに含まれます。
・ビタミンB6:ビタミンB6は皮膚や粘膜の健康維持に役立ち、マグロやバナナなどを食べることで摂取できます。
睡眠
質の良い睡眠もインナードライ改善に欠かせません。睡眠中は肌の修復と再生が行われるため、毎日6〜8時間の睡眠時間を確保しましょう。同じ時間に就寝・起床する習慣をつけると、より効果的です。
運動
適度な運動も血行を促進し、肌の代謝を改善します。ジムに通う時間がない方でも、通勤時に一駅分歩いたり、エレベーターの代わりに階段を使ったりするだけでも効果があります。汗をかいた後はすぐに洗顔して、清潔に保つことを忘れないでください。
外部刺激から肌を守る
外部環境からの刺激を減らすことも重要です。紫外線は肌のバリア機能を弱めるため、日焼け止めを使用する習慣をつけましょう。男性用の日焼け止めは、女性用の化粧下地とは異なり、べたつきにくい製品がありますので、使用感を確かめながら選んでみてください。
オフィスや自宅でのエアコンの使用は空気を乾燥させます。可能であれば加湿器を利用して、適度な湿度を保ちましょう。デスクに小型の加湿器を置くだけでも効果があります。
そして、髭剃りは男性特有の外部刺激です。刃の露出が少なく肌に優しいシェーバーを選び、剃った後は必ず保湿を行うようにしましょう。シェービングジェルなどを使用すると、摩擦を減らせます。
毎日の髭剃りに、こだわりのカミソリを使うことでも肌を守ることができます。「HENSON SHAVING」は、しっかり剃れて肌にも優しい、高い技術で精密加工されたシェーバーです。刃の露出は0.033mmで皮膚を傷つけづらいのに深剃りできます。しっかり刃が固定され、ブレない構造なので、安心して使うことができますよ。
まとめ
インナードライ肌は表面がベタつくのに内側は乾燥している状態で、特に男性に多い傾向があります。原因としては、日々のスキンケア不足や強すぎる洗顔料の使用、栄養バランスの偏った食生活、睡眠不足、運動不足などの生活習慣の乱れなどがあげられます。今日から正しいスキンケアと生活習慣の見直しを始めることで、健やかでバランスの取れた肌を取り戻せるでしょう。