髭剃りをすると肌が荒れたり、剃り残しが多く綺麗に剃れなかったりと、髭剃りに悩んでいる方はいませんか。髭剃りで悩むのは、正しい方法が実践できていないからかもしれません。今回は、正しい髭剃りのやり方や深剃りのコツ、髭剃り後の肌を健やかに保つために欠かせないスキンケアのポイントや肌荒れを防止するための具体的な対策を紹介します。
髭剃りのやり方を間違えるとどうなる?
「髭剃りのやり方なんか気にしなくても、とりあえず剃れていれば良いのでは」と思う方もいるかもしれません。
しかし、間違ったやり方で髭を剃ると、思わぬトラブルが起こることがあります。まずは、髭剃りのやり方を間違えた場合に起こり得るリスクについて解説します。
リスク1|肌トラブルにつながる
髭剃りのやり方を誤ると、肌トラブルが起こるリスクがあります。無理に髭を剃った結果、肌表面の角質を傷めると、肌のバリア機能が低下するためです。
肌のバリア機能とは、雑菌やウイルス、紫外線といった外部刺激から肌を守る働きのことです。
肌のバリア機能は肌表面の角質によって維持されているため、誤った方法で髭を剃って角質を傷めるとバリア機能が落ちてしまうのです。バリア機能が損なわれると、さまざまな外部刺激から肌を守れなくなります。
また、角質には肌内部の水分が蒸発しないよう守るはたらきもあるため、角質を傷めると肌が乾燥しやすくなり赤くなったりすることもあるでしょう。さらに無理な髭剃りで肌が傷つき、そこから細菌などが入って炎症が起こる場合もあります。
リスク2|髭が濃くなる
髭剃りのやり方を間違えると、髭が濃くなるリスクもあります。間違った方法の髭剃りは、肌に余計な負担をかけるため、肌を刺激から守ろうとして、髭が濃くなるといわれています。
ちなみに「カミソリが肌に負担をかけるのでは」と考えて髭を抜く方がいますが、剃るよりも抜く方が肌への負担が大きいため、より髭が濃くなるリスクが高まります。
髭が濃くなる原因について詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
関連記事:「髭を剃ると濃くなるの?髭のメカニズムと間違った剃り方も紹介」
髭剃りの正しいやり方
髭剃りの方法には、髭を濡らして剃るウェットシェービングと、乾燥した状態で剃るドライシェービングがあります。ここでは主にウェットシェービングのやり方をみていきましょう。
おおまかなウェットシェービングのステップは次の通りです。
1.肌の汚れを取り除く
2.蒸しタオルなどで温める
3.シェービング剤を塗る
4.髭を剃る
5.洗い流す
6.保湿をする
正しい髭剃りを実践するために、ステップごとにポイントを紹介していきます。
1.肌の汚れを取り除く
そのまま髭剃りを始めてしまうと、雑菌を塗り広げる可能性があります。綺麗な状態で髭剃りを始められるようにするためにも、まずは洗顔を行いましょう。
洗顔をすることによって、目に見えない汚れや皮脂が洗い流されていきます。汚れを取り除いた状態で髭剃りをすると刃も傷みにくいです。さらに、衛生面を保った状態で髭剃りができるため、肌荒れ防止にもつながります。
2.蒸しタオルなどで温める
洗顔で肌を清潔にしたら、蒸しタオルなどを使って髭を温めましょう。温めることによって髭が水分を含んで膨張してやわらかくなり、髭を剃るときの引っ掛かりが少なく済みます。スムーズに剃れるため、肌荒れ予防にもなるでしょう。
また、髭の部分を温めることで毛穴が広がりやすくなります。毛穴の汚れを落として剃りやすくする意味でも、剃る前に髭はしっかりと温めましょう。
3.シェービング剤を塗る
次に、髭全体にシェービング剤を塗り広げていきます。シェービング剤は使用せずに剃ることも可能ですが、肌へのダメージを軽減するためにも使用をおすすめします。
なお、シェービング剤がもったいないからといって少ない量で剃る方もいますが、十分に使用しないとシェービング剤としての機能がうまく発揮されません。商品パッケージなども確認しながら適量を使うようにしましょう。
4.髭を剃る
シェービング剤を塗ったら、カミソリや電気シェーバーを利用して髭を剃っていきます。力を入れすぎないように、軽く優しく肌に沿わせながら剃っていくのがポイントです。
カミソリに髭やシェービング剤が溜まってきたら、必要に応じて刃をすすぎながら剃り進めていきます。頬など、広い範囲から始めると剃りやすいです。
5.洗い流す
髭を剃り終わったら、顔に残った髭やシェービング剤を洗い流していきます。汚れが顔に残らないようにしっかりと洗っていきましょう。水が冷たくてすすぎにくいときは、ぬるま湯で洗い流すのがおすすめです。
特に、フェイスラインや耳の後ろ辺りなどは洗い残しになりやすいので、注意しながらすすいでいくようにしましょう。
6.保湿をする
シェービング剤を使って髭を剃っても、肌へのダメージは多少残ります。ダメージをケアするためにも、髭剃り後は、アフターシェーブローションやクリームなどで保湿してあげましょう。保湿の方法のポイントは、後述で詳しく解説します。
綺麗な深剃りのコツ
深剃りすることで、髭は目立ちにくくなりますし、髭のザラザラ感も抑えられます。ここでは、髭に悩む方こそ試してほしい深剃りのコツをみていきましょう。
深剃りするなら電気シェーバーよりカミソリ
深剃りとは、肌の深い場所で髭を剃ることです。綺麗に深剃りしたいなら、電気シェーバーよりもカミソリを選びましょう。電気シェーバーは肌に直接触れない構造のため、深剃りがしにくいです。一方、カミソリは刃が直接肌にあたる構造であることから深剃りに向いています。
深剃りをすると髭の断面が小さくなるため肌がツルツルした感触になりますし、髭が目立ちにくくなります。髭が生えてくるのも遅らせられるため、濃い髭が気になる方にもおすすめです。
関連記事:「一枚刃カミソリのメリット5選!デメリットとおすすめ一枚刃をご紹介」
切れ味の良い刃で剃る
カミソリは、刃こぼれして切れ味が悪くなると剃りにくくなります。力を入れないと剃れなかったり、同じ部分を何度も剃らないと綺麗に仕上がらなかったりする場合は、切れ味が落ちていると考えて良いでしょう。
切れ味が悪いと深剃りがしにくいだけでなく、何度も肌に摩擦を加えることで肌ダメージが大きくなってしまいます。
綺麗に深剃りするためにも定期的にカミソリの刃は交換するようにしましょう。交換の目安は1~2週間に1回程度が望ましいとされています。交換の時期を迎えていなくても、剃り心地に違和感があるときは交換することをおすすめします。
また、カミソリの切れ味を維持するためには、保管方法にも気を配るようにしましょう。湿気の多い浴室などでは保管せず、使用後はしっかり水分をふき取り、乾燥した場所で保管するのがベストです。
毛の流れを確認する
綺麗に深剃りしたいときは、髭剃りを始める前に毛の流れを確認することも重要です。髭はすべて同じ方向に生えているのではなく、部位によって生える方向が違います。
下方向に生えていたり上方向に生えていたりとバラバラの向きに生えているので、同じ方向にカミソリを動かしても綺麗に深剃りできないのです。
鏡で見ればある程度髭が生えている方向がわかりますが、あごの下やフェイスラインなど見えづらい部分は、下記の手順でチェックしてみましょう。
1.ICカードやクレジットカードのようなプラスチック製のカードを用意する
2.カードを肌に直角に当てる
3.カードをいろいろな方向に動かしてみる
4.ジョリジョリと音がしたり、髭が引っかかったりする方向を確認する
カードを動かしたときに音がしたり、引っかかりを感じた方向が逆剃りの方向です。逆剃りの方向を把握できたらカミソリに持ち替えて、深剃りしていきましょう。
逆剃りや張り手をうまく使う
髭剃りの基本は、毛の流れに沿って髭を剃る順剃りです。まず、髭全体を順剃りで剃っていきます。
髭が気になる部分は、毛の流れに逆らって剃る、逆剃りを取り入れていきましょう。立たせた髭を剃る逆剃りは深剃りしやすいため綺麗に剃れます。ただし、深く剃れる分、肌への負担も大きくなってしまいますので、ピンポイントで取り入れるのがおすすめです。
逆剃りでうまく剃れないときは、カミソリを動かす向きと逆方向に肌を引っ張りながら剃っていく張り手を取り入れると深剃りしやすくなります。張り手も肌を傷つけやすいので、十分に注意しながらピンポイントで取り入れていきましょう。
肌荒れが気になる!髭剃りは毎日しない方が良い?
毎日髭剃りをしていると、肌荒れが気になってくることもあるでしょう。肌へのダメージを考えると、毎日の処理は避けた方が良いのでしょうか。
ここでは、髭剃りの頻度や肌への負担を抑えながら髭を剃るポイントを紹介します。
髭剃りの頻度は人による
髭の濃さに個人差があるように、髭剃りの頻度にも個人差があります。髭が気になってきてから剃る方が多いですが、1日1回の方もいれば、数日に1回の方、髭が濃ければ1日2回以上という方もいるでしょう。
髭の濃さや伸び具合は個人差もあるため、一概に髭剃りに適した頻度を示すのは難しいです。ただし、髭剃りの頻度が高いほど肌もダメージを受けやすくなりますので、肌へのダメージも気にしつつ頻度を決めるのが良いでしょう。
髭があまり目立たないようであれば、毎日ではなく、間隔を空けて剃ってもOKです。
肌のダメージを抑えた方法で髭を剃る
忙しいと、つい髭剃りのステップを省いて時短で髭を剃ろうとすることもあるかと思います。しかし、肌荒れを防止する観点からはあまりおすすめしません。
肌荒れを防ぐためには、多少時間がかかっても、髭を蒸らして、シェービング剤を塗ってから髭を剃り、髭剃り後はしっかり保湿することが大切です。
シェービング剤や保湿剤は自分に合ったものを使い、カミソリは清潔な場所に保管をして衛生面を保ちましょう。雑菌の繁殖した刃で余計に肌荒れを起こさないためにも、適度に刃を交換することも必要です。
カミソリ選びも重要
形状や刃の枚数など、カミソリにもさまざまなタイプがあります。肌荒れを抑えつつ髭を剃りたいなら、肌ダメージができるだけ少ないタイプのカミソリを選ぶと良いでしょう。
HENSON SHAVINGは、刃がたわみにくい超精密構造になっています。たわみが最小限に抑えられるため、必要以上に肌に刃が食い込むことがなく、肌へのダメージを軽減できるのが特徴です。
また、裏側に毛やシェービング剤が流れていく溝つきの目詰まりしにくい一枚刃で、刃の詰まりによる摩擦を抑えつつ、快適に髭剃りができる作りになっています。
新商品やお得な情報も配信していますので、気になる方はLINE登録をしてみてください。
髭剃り後のスキンケアは欠かせない
保湿について簡単に前述しましたが、髭剃り後の肌トラブルを防ぐためには、スキンケアが欠かせません。スキンケアの中でも、保湿は特に重要です。ここでは、効果的な髭剃り後のケアのコツを解説します。
シェービング剤などをしっかり洗い流す
髭剃り後の肌トラブルを防ぐには、シェービング剤をしっかりと洗い流すことが大切です。洗い残しがあると、雑菌が繁殖しやすくなり、肌のかゆみや肌荒れといった不快な症状を引き起こしかねません。特に、見落としがちなフェイスラインや耳の後ろ、あごの下は念入りに洗いましょう。
洗い流す際は、お湯の温度にも配慮が必要です。冷たすぎず熱すぎない33~35度のぬるま湯で、肌をいたわるように洗い流しましょう。
アフターシェーブローションを使う
髭剃り後のケアには、肌に優しい成分が配合されたアフターシェーブローションがおすすめです。特に、多くの製品に含まれるグリチルリチン酸2Kは、肌荒れを予防し、肌の調子を整える効果が期待されています。
髭剃り後の肌は、乾燥しやすくなっているため、しっかりと保湿することが大切です。アフターシェーブローションを使用する際は、髭を剃った部分を中心に、乾燥が気になる部分には重ねづけし、ハンドプレスで優しくなじませることがポイントです。
化粧水・乳液などで保湿する
髭剃り後のスキンケアは、アフターシェーブローションだけでなく、化粧水や乳液などの保湿アイテムを組み合わせることも大切です。複数のスキンケアアイテムを重ねる際は、油分の少ないものから塗布していきましょう。
まずは、化粧水やアフターシェーブローションで肌にうるおいをチャージし、次に乳液やクリームでフタをして水分の蒸発を防ぎます。ただし、肌に合わないスキンケアアイテムを使用すると、期待する効果が得られないだけでなく、肌トラブルの要因になりかねません。
ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分や、グリチルリチン酸2Kの抗炎症成分などが含まれているアイテムを使用することで、髭剃り後の肌を優しくケアすることができます。
カミソリ負けしている場合はまず冷やす
髭剃り後に肌が赤くなったり、ヒリヒリしたりするなどの症状がみられたら、冷たく濡らしたタオルを患部にあてて冷やしましょう。炎症や肌のかゆみを鎮める効果が期待できます。
その後、市販の切り傷や擦り傷用の塗り薬を塗布して様子をみましょう。症状が長引いたり、悪化したりするようであれば、皮膚科を受診してください。
紫外線対策もあわせて行う
髭剃り後の肌は、紫外線による影響も受けやすい状態です。スキンケアの最後に、紫外線対策として日焼け止めを塗り、紫外線から肌を守りましょう。
紫外線を浴びることで肌の乾燥が進み、バリア機能を弱める可能性があります。髭剃り後は保湿ケアに加えて、日焼け止めを塗ってから外出することをおすすめします。
まとめ
誤った髭剃りのやり方を続けていると、剃り残しがあったり、肌荒れしやすくなったりすることがあります。まずは、今回紹介した正しい髭剃りの方法を実践してみてください。
また、髭剃り後の肌は敏感な状態になっているため、アフターシェーブローションや乳液などでしっかりと保湿しておくことが大切です。保湿を徹底することで、肌トラブルを防ぎましょう。