汚れやメイクの洗い残しによる肌荒れに悩んでいる男性は多いのではないでしょうか。皮脂汚れやメイク汚れをしっかり落とすには、男性もクレンジングが必要です。
今回は、クレンジングを使うべき男性の特徴や正しいクレンジング方法、クレンジング剤の選び方を紹介します。
男性もクレンジングが必要!
普段からメイクアップアイテムや日焼け止めを使用している場合、男性もクレンジングが必要です。
また、頑固な皮脂は洗顔料のみではなかなか落ちないため、メイク化粧品や日焼け止めを使っていなくてもクレンジングすることをおすすめします。
驚くべきことに、男性の皮脂量は女性の約3倍も多いことがわかっています。皮脂や古い角層、空気中のホコリが混じり合うと角栓ができやすく、毛穴詰まりによる肌トラブルが起きやすくなるのです。
出典: 株式会社ポーラ・オルビスホールディングス「ポーラ化成が男性の肌を徹底調査」
クレンジングを使用するべき男性の特徴とは
ここでは、特にクレンジングを使用するべき男性の特徴を3つ紹介します。
メイクをしている人
最近は男性もメイクをする方が多くなっています。メイクは油溶性のため、洗顔料だけでは綺麗に落ちません。メイクの成分が肌に残ると毛穴詰まりや肌トラブルの原因になるため、クレンジングでしっかり落とすことが大切です。
日焼け止めを塗っている人
日焼け止めを使用している男性も、クレンジングの使用をおすすめします。
SPF値の低い日焼け止めや「石鹸で落とせる」「水で流せる」と記載されている日焼け止めはクレンジングを使わなくても落とせますが、ウォータープルーフの日焼け止めは洗顔料だけでは落ちません。
日焼け止めに配合されている成分が肌に残ると毛穴が詰まり、ニキビや吹き出物などの肌トラブルにつながるため、注意が必要です。
毛穴汚れが気になる人
毛穴に詰まった皮脂汚れや黒ずみが気になる男性も、定期的なクレンジングがおすすめです。
毛穴の詰まりや黒ずみの原因は、皮脂や古い角質、ホコリなどの汚れが混ざった「角栓」です。角栓が毛穴を塞ぐと毛穴の開きやニキビの原因になるため、過剰な皮脂をしっかり落とす必要があります。
皮脂を落とすには、洗顔料よりも油溶性の汚れに強いクレンジングのほうが効果的です。ただし、毛穴汚れを落とすために毎日クレンジングすると肌への負担が大きくなってしまうため、週1〜2回の頻度を目安にしましょう。
クレンジングと洗顔料の違い
クレンジングと洗顔料の大きな違いは、落とせる汚れの種類です。
洗顔料は皮脂や古い角質、汗、ホコリなどの水溶性(水に溶ける性質)の汚れを落とせます。一方、クレンジングはメイクや日焼け止め、頑固な角栓といった油溶性(油に溶ける性質)の汚れを除去できます。
つまり、クレンジングは洗顔料で落としきれない油分を綺麗に除去し、清潔な肌へ導いてくれるのです。
クレンジングの使い方
間違った方法でクレンジングすると肌に負担がかかり、肌荒れの原因になるため注意が必要です。ここでは、正しいクレンジングの使い方を紹介します。
1.乾いた手にクレンジングをのせる
まずはハンドソープで手を洗って清潔な状態にします。その後、手と顔の水気をしっかり拭き取ってからクレンジングを手の平にのせます。
クレンジングの使用量が少ないと汚れが落としきれなかったり、摩擦によって肌に負担がかかってしまったりすることがあるため、必ず製品に記載されている使用量を守りましょう。
2.顔に優しく馴染ませる
クレンジングを顔にのせ、内側から外側に向けてクルクルと伸ばしていきます。汚れをしっかり落とそうとしてゴシゴシ擦ると摩擦が生じて肌に負担がかかってしまうため、撫でるように優しく馴染ませるのがポイントです。
Tゾーン(額や鼻)やあご周辺は特に皮脂量が多いため、丁寧に馴染ませます。目や口周りの皮膚は薄くてデリケートなため、最後に洗いましょう。
3.ぬるま湯で洗い流す
クレンジングを顔全体に馴染ませたら、ぬるま湯で十分に洗い流しましょう。お湯の温度が高すぎると肌に必要な水分や油分まで流れ落ち、乾燥を招いてしまいます。そのため、30~32度程度のぬるま湯を使用しましょう。
3.洗顔する
クレンジングをしっかり洗い落としたつもりでも、成分が肌に残っている場合があります。クレンジングの成分が肌に残ると毛穴の詰まりや肌トラブルの原因となるため、忘れずに洗顔しましょう。
ただし「W洗顔不要」などの記載がある場合、洗顔は不要です。
4.保湿する
清潔なタオルやティッシュで顔の水分を取ります。ゴシゴシ擦ると摩擦によって肌に負担がかかるため、タオルやティッシュを肌に優しく当てるようにして水気を取りましょう。その後、化粧水と乳液でしっかり保湿します。
クレンジングの選び方
クレンジングの主な種類はオイルタイプ・バームタイプ・ジェルタイプ・ミルクタイプ・シートタイプの5つです。ここでは、それぞれの特徴や選び方について解説します。
オイルタイプ
オイルタイプは洗浄力が高く、洗い上がりがスッキリしているのが特徴です。汚れに素早く馴染んで落とせるため、しっかりメイクをしている方やウォータープルーフの日焼け止めを使用している方におすすめです。
また、オイルタイプのクレンジングは皮脂汚れや角栓、黒ずみにもしっかり馴染むため、皮脂分泌が多い方や、頑固な毛穴汚れが気になる方にも向いています。
ただし、オイルタイプはクレンジング料のなかでも洗浄力がトップクラスのため、合わない場合は肌のうるおい成分まで落ちてしまうことがあります。オイルタイプのクレンジングを使用する際は、使用後に乾燥を感じない製品を選びましょう。
バームタイプ
バームタイプは、固形で硬めのテクスチャが特徴です。バームタイプは肌の上で馴染ませると体温で溶け、メイクや皮脂汚れをしっかり落としてくれます。
なお、オイルタイプのクレンジングを凝固させて固形にしているため、オイルが主成分になっています。オイルタイプの次に洗浄力が高いためスッキリ洗い落とせるものの、オイルよりも保湿力があるため少しうるおいが残ります。
そのため、バームタイプのクレンジングは、肌の保湿力を保ちつつ汚れはしっかり落としたい方に向いています。
ジェルタイプ
ジェルタイプのクレンジングは、適度な洗浄力がありながら保湿感もあるのが特徴です。ジェルがクッションになって肌への摩擦を軽減してくれるため、ニキビ肌や乾燥肌の方も使いやすくなっています。
なお、ジェルタイプには水性タイプと油性タイプの2種類があります。ウォータープルーフの日焼け止めや化粧品を使用している方は、油溶性の汚れを落としやすい油性タイプがおすすめです。
ミルクタイプ
ミルクタイプのクレンジングは滑らかな乳液状で使用感がサラッとしており、伸びがよく肌に馴染みやすいのが特徴です。
洗浄力がマイルドなため、ナチュラルメイクの方や日焼け止めを使用していない方におすすめです。肌への刺激を抑えつつうるおいも残るため、乾燥肌の方にも向いています。
ただし、アイブロウやアイラインなどは落ちにくいため、ポイントメイクをしている方は専用のリムーバーを使う必要があります。
シートタイプ
シートタイプのクレンジングは、拭き取るだけでメイクや汚れを簡単に落とせるのが特徴です。持ち運びしやすいため出張や旅行、キャンプなどのイベント時にも使いやすいのがメリットです。
ただし、シートで汚れを拭き取る際にどうしても肌との摩擦が生じるため、日常的に使用すると肌への負担が大きくなります。また、毛穴に詰まったファンデーションや皮脂汚れを落としきれないこともあります。
そのため、シートタイプは疲れていてクレンジングができない日や旅行時などに限定して使うのがおすすめです。
まとめ
男性も定期的なクレンジングでメイクや皮脂汚れをしっかり落とすことで、ニキビや吹き出物などの肌荒れ予防につながります。
肌荒れを予防して清潔感をアップさせるには、毎日の髭剃りにもこだわってみてはいかがでしょうか。
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