髭剃りの方法として、「カミソリ」と「電気シェーバー」のどちらを選べばいいのか迷っている方も多いでしょう。
電気シェーバーは刃が直接肌に当たらない構造になっており、肌への負担が少ない代わりに剃り残しが生じがちです。対して、直接肌に刃が当たるカミソリは、しっかりと髭の根元から剃れます。
しかし、髭を深剃りしたいけど、カミソリ負けが怖いという方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、髭を深剃りするときの手順や一枚刃カミソリの選び方を解説します。カミソリ負けすることなく、髭を深剃りしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも髭はなぜ伸びる?
そもそも「毎朝きちんと髭剃りしているのに、なぜすぐに髭が伸びるんだろう」と思う方は多いでしょう。これは髭が1日0.2~0.4mmほどのスピードで伸びるためです。 特に午前6~10時ごろは、髭が伸びやすいといわれています。
また、髭が濃くなる原因として、下記のようなものがあげられます。
・遺伝
・ホルモンバランスの乱れ
・髭剃りの刺激 など
すぐに髭が伸びてしまって青髭になるのが気になるときは、髭剃りの際に剃り残しがないようにすること、深剃りすることを意識しましょう。
深剃りするにはカミソリと電気シェーバーどっちが良い?
髭剃りの方法としてカミソリと電気シェーバーがありますが、深剃りをしたい場合はカミソリを選ぶのがおすすめです。
ただし、カミソリと電気シェーバーはそれぞれメリットが異なるため、その違いを把握した上で、自分にはどちらが合うかを考えることが大切です。そこで、カミソリと電気シェーバーの特徴を紹介します。
カミソリの特徴
カミソリは刃が剥き出しになっており、肌に直接触れるため、深剃りしやすいのが特徴です。髭を根元から剃れるので、ツルツルに仕上がります。ただし、刃が肌に当たる刺激によってカミソリ負けを起こす場合があります。
電気シェーバーの特徴
電気シェーバーは外刃が内刃をカバーしており、肌に直接触れないため、肌へのダメージを抑えやすいのが特徴です。水なしでも剃れて、髭剃りに慣れていない方でも失敗しにくいというメリットもあります。
ただし、肌当たりが優しい分、深剃りしにくくツルツル感を得にくいのがデメリットです。
カミソリと電気シェーバーの違いや選び方について詳しくはこちら
「カミソリと電動シェーバーはどっちがいい?違いや選び方を紹介」
髭を深剃りしたいなら一枚刃カミソリがおすすめ!
カミソリには一枚刃から六枚刃までありますが、深剃りしたい場合は一枚刃をおすすめします。一枚刃カミソリと聞くと、使い捨ての安価なT字カミソリをイメージされる方も多いでしょう。
今回紹介する一枚刃カミソリは、安価なT字カミソリではなく、理髪店で剃ってもらったような滑らかな仕上がりにできる一枚刃の両刃カミソリです。一般的に、計算された刃の角度が施された高品質な一枚刃カミソリは、非常に鋭く切れます。
ここからは、一枚刃カミソリのメリットとデメリットを紹介します。
一枚刃カミソリのメリット
一枚刃カミソリのメリットは下記の3つです。
・切れ味が良い
・目詰まりしにくい
・ランニングコストが安い
それぞれを詳しく解説します。
切れ味が良い
一枚刃カミソリのメリットは、切れ味が良いことです。固定された刃が髭を綺麗にカットしてくれます。
剃るのが簡単な頬から、刃をゆっくり動かすと髭が剃りやすいです。鼻下やあごなどの髭が濃い位置は、丁寧に剃ることで安全に髭を処理できます。
切れ味が良いため、力を入れすぎずゆっくり丁寧に髭を剃ることを心がけましょう。
目詰まりしにくい
二枚刃以上のカミソリは、髭が詰まって目詰まりを起こしてしまうことが多々あります。目詰まりしてしまうと、髭を剃りづらくなってしまいます。
一枚刃カミソリであれば、毛が目詰まりしづらい構造になっているため、しっかり髭を剃ることができます。
もし、刃の部分に毛を溜めてしまったとしても、水で洗い流すことで綺麗に毛を取り除けます。しっかり掃除することで、剃りやすくなるため、剃りにくいと感じたら掃除をしてください。
ランニングコストが安い
一枚刃の替え刃は、1枚35円ほどで購入できるため、ランニングコストが安く済みます。一方で、五枚刃のカートリッジは、ひとつ200〜300円ほどです。
複数刃のカミソリよりもランニングコストが優れているのが、一枚刃カミソリの強みといえるでしょう。
関連記事:一枚刃カミソリのメリット5選!デメリットとおすすめ一枚刃をご紹介
一枚刃カミソリのデメリット
一枚刃カミソリのデメリットは、ヘッドの部分が動かないため、角の部分の髭が剃りにくい点です。
そのため、頬などの面積が大きく直線的に剃りやすい箇所は問題ありませんが、鼻の下やあごなどの部分は一枚刃カミソリだと剃りにくいのです。
また、髭を剃る際に力を加え過ぎるとカミソリ負けをしてしまうため、力を加えすぎず丁寧に髭を剃るようにしましょう。
深剃りする前の準備
髭を深剃りする前に、まずは準備を整えましょう。必要な準備は下記の2つです。
・洗顔をする
・蒸しタオルで温める
上記の準備が必要な理由や手順を解説します。
洗顔をする
髭を深剃りする前に洗顔して、顔に付着しているホコリや汚れを落としましょう。洗顔料をしっかりと泡立てて泡で包み込むように洗ったら、ぬるま湯で綺麗に洗い流します。
朝に髭剃りをする場合でも洗顔しましょう。寝ている間に分泌された汗や皮脂、付着したホコリなどが原因で意外に肌が汚れているためです。
また、事前に洗顔をしておくとカミソリの刃がスムーズに動かせるようになるため、肌だけでなくカミソリの刃が傷むのを防止できます。
蒸しタオルで温める
洗顔が終わったら、次に蒸しタオルで髭が生えている部位を温めましょう。蒸しタオルの水分で髭が柔らかくなり、深剃りしやすくなります。
また、熱で毛穴が広がるので汚れも落ちやすくなります。蒸しタオルの作り方は下記の通りです。
1.タオルを濡らして絞る
2.電子レンジで30~60秒ほど温める
タオルが熱くなるので、火傷に注意しましょう。
髭剃りの際に蒸しタオルを使う理由について、下記の記事でさらに詳しく解説しています。ぜひこちらもご覧ください。
髭を深剃りするときの5つの手順
髭を深剃りするときは下記の5つの手順で行うようにしましょう。
1. シェービング剤を利用する
2. 毛の流れに沿って剃る
3. 剃り残しの髭を逆剃りする
4. 仕上げとして張り手をする
5. 深剃りをしたら、アフターケアをしっかり行う
それぞれの詳しいやり方を解説します。
1.シェービング剤を利用する
乾いた状態の肌や髭は硬いため、シェービング剤を利用して、髭を柔らかくして剃りやすくしましょう。
シェービング剤を使うことで、肌と刃の潤滑油になり、摩擦が減り剃り心地が良くなります。
乾燥や肌荒れが気になる方は、保湿成分が含まれているものがおすすめです。シェービング剤には下記の4種類があるため、自分の肌や目的に合ったものを選びましょう。
・ジェルタイプ:透明で肌が見えやすいため、剃り残す心配がない
・フォームタイプ:泡によって肌が保護されるため、肌荒れしにくい
・ジェルフォームタイプ:肌に擦り込むとジェルからフォームに変わり、深剃りをしやすい
・クリームタイプ:肌に密着しやすく、保湿成分が多い
肌をより柔らかい状態にしたい方は、洗顔をしてから蒸しタオルで髭を温めておくと良いでしょう。
また、剃る前にカミソリをお湯で温めることで滑りが良くなり、剃りやすくなります。
2.毛の流れに沿って剃る
髭の剃り方には、毛の流れに沿って剃る「順剃り」と髭の生える方向に逆らって剃る「逆剃り」の2種類があります。
順剃りは、肌への負担が少ないため、肌荒れを防ぐには最適な剃り方です。順剃りをする際は、もみあげや頬などの面積が大きい部分から順剃りし、次に太い髭が生えてきやすい口周りを剃りましょう。
ただし、順剃りは深剃りできないため、剃り残しが目立ったり、すべすべ感が得られなかったりします。そのため、順剃りをして剃り残しが気になる方は、逆剃りも行うようにしましょう。
3.剃り残しの髭を逆剃りする
一通り順剃りをしても、剃り残しがある場合は逆剃りを行いましょう。
逆剃りは、髭を立たせて剃っていくため、順剃りよりも皮膚への負担が大きくなります。いきなり逆剃りで剃り始めるのではなく、順剃りを行ってから、剃り残しの部分を逆剃りするようにしましょう。
逆剃りをする際は、カミソリのヘッド全体を肌に当て、力加減に注意することで皮膚へのダメージを軽減できます。
4.仕上げとして張り手をする
逆剃りで剃り残しを除去したら、仕上げに「張り手」をしましょう。張り手とは、カミソリを持っていない側の手で、カミソリを動かすのとは逆方向に皮膚を引っ張って剃る方法です。
皮膚を引っ張ることで髭が立つので、逆剃りでも剃り切れなかった髭まで綺麗に剃れます。髭が生えている向きやクセを考えながら行うと、さらに綺麗に仕上がるため、事前に髭の生え方をチェックしておきましょう。
5.深剃りをしたら、アフターケアをしっかり行う
髭剃り後の肌はダメージを受けているので、しっかりアフターケアをしましょう。アフターケアを怠るとカミソリ負けしやすくなるだけでなく、ニキビや皮膚疾患の原因になります。
まずはシェービング剤をぬるま湯で丁寧に洗い流しましょう。すすぎ残しがあるとかゆみなどの肌トラブルが起こる場合があるので、あご下や耳の周辺まで忘れずに洗い流すことが大切です。
シェービング剤を洗い流し終えたら、最後に冷水で肌を引き締めて整えましょう。そして清潔なタオルで顔を拭き、肌の保湿に移ります。
肌を包み込むイメージで化粧水をなじませ、その後に乳液を塗りましょう。擦ったり叩いたりせず、優しく塗り込むように全体に浸透させてください。
化粧水や乳液には、乾燥肌タイプや敏感肌タイプなどの種類があるため、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。抗炎症作用のある化粧水を使うと、髭剃り後の肌の炎症を予防できます。
髭剃りで肌が荒れる原因
髭剃りで肌が荒れる主な原因は、髭だけでなく皮膚表面の角質まで剥がしてしまうことです。一般的に「カミソリ負け」や「髭剃り負け」と呼ばれます。
角質層は肌のバリア機能や保湿機能に欠かせないものです。その角質が剥がれてしまうことで機能が低下し、肌が乾燥して刺激に弱くなって肌荒れが起こります。
また、カミソリの刃で傷ついた箇所に雑菌が入り込み、ニキビや炎症が生じることもあります。
髭を深剃りする際に留意すべきこと
髭を深剃りするにあたって留意すべきことが2つあります。それぞれ詳しく解説します。
カミソリの刃は定期的に交換する
カミソリの刃はこまめに交換しましょう。カミソリの刃を長期間交換しないまま使い続けると、どんどん切れ味が悪くなるためです。
切れ味が悪いと必要以上に力を入れたり何度も同じところを剃ったりするようになり、肌に余計な負担がかかります。
また、雑菌が繁殖して衛生面でも問題が出る場合があります。髭に刃が引っかかって肌が傷つき、そこから雑菌が入ると炎症を起こすので注意が必要です。
刃を交換する頻度は1~2週間に1回、14回ほど使った後が目安です。また、雑菌の繁殖を防ぐために乾燥した場所で保管しましょう。浴室など湿気が多い場所で保管している場合は、目安よりも早めに交換するのがおすすめです。
カミソリの刃の交換期間や長持ちさせるポイントを知りたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
関連記事:カミソリの刃の交換時期はいつ?適切なタイミングと長持ちさせる秘訣
朝剃る場合は起床して15~20分後
朝に髭を剃る場合は、起床から15~20分ほど経ってから剃るのがおすすめです。1日頑張って疲れている夜よりも、しっかり睡眠を取った朝のほうが肌にハリがあるので髭が剃りやすいといわれています。
しかし、起床後すぐは顔がむくんで髭が埋もれ、深剃りしづらいことがあります。時間を置いてむくみが落ち着いてから剃るようにしましょう。
ただし、時間がないからと急ぐあまり、剃り方が雑にならないように注意する必要があります。
髭を深剃りできる一枚刃カミソリを選ぶときのポイント
髭を深剃りできる一枚刃カミソリを選ぶときは、下記の2つのポイントに注意してください。
・滑りにくく操作しやすいホルダーを選ぶ
・刃が固定式になっているタイプを選ぶ
それぞれを下記で詳しく解説します。
滑りにくく操作しやすいホルダーを選ぶ
シェービングクリームやシェービング石鹸がついた手でカミソリを握るため、滑りにくいホルダーのカミソリを選ぶようにしましょう。
ハンドル部分に溝や凹凸加工を施してある商品は、滑りにくく操作しやすいためおすすめです。
刃が固定式になっているタイプを選ぶ
刃が固定式になっているカミソリは、ヘッド部分が2〜3個のパーツに分解できるのが特徴です。ヘッド部分のパーツが分解できることで、手入れが行いやすく、常に綺麗な状態で利用できます。
また、さまざまな剃り心地の商品を幅広く取り扱っているため、自分に合った使用感のカミソリを選べます。
一枚刃カミソリ「HENSON SHAVING」なら肌に優しく深剃りができる!
一枚刃カミソリは肌荒れしやすく、扱いにくいというイメージがある方もいるのではないでしょうか。そのような方におすすめなのが、一枚刃カミソリの「HENSON SHAVING」です。
「HENSON SHAVING」は、刃の露出をできるだけ少なくすることで、皮膚を傷つけずにしっかり深剃りができます。刃の角度は皮膚とシェーバーが接触するときに30度になるように設計されており、理想的な角度で髭を剃ることが可能です。
また、しっかり刃が固定されているため、刃がブレずに肌への刺激を最低限に抑えます。素材はオールメタルでアルマイト処理をしているため、長く愛用できます。
まとめ
今回は、髭を深剃りする手順や深剃りしやすい一枚刃カミソリを紹介しました。
電気シェーバーは肌への負担が少ないものの、深剃りが難しい構造になっています。深剃りしたい場合は、カミソリを選びましょう。また、カミソリを使う場合は、切れ味が良く目詰まりしにくい上に、コストがやすい一枚刃を使うのがおすすめです。
一枚刃カミソリは種類が多いため、どれを選んだら良いかわからない方は、今回紹介したポイントを参考にしてカミソリを選ぶと良いでしょう。