カミソリは一枚刃や五枚刃など「刃の枚数」が複数あるため、どのカミソリを選ぶべきか悩みがちです。「刃の枚数が多い方が良さそう」と考える方も少なくありませんが、刃が多いデメリットもあります。
五枚刃のカミソリのデメリットや特徴を押さえて、あなたに合った商品を選びましょう。
五枚刃カミソリの4つのデメリット
五枚刃のカミソリには、大きく4つのデメリットがあります。刃の枚数は多ければ多いほどよいとは限らないため、デメリットを把握して自分に合うか確認しましょう。
操作性が悪くなりやすい
刃の枚数が増えると、操作性が悪くなります。多くの刃を搭載するためには必然的にヘッドが大きくなるため、細かい部分が剃りにくくなります。
例えば鼻下のような狭い部位が剃りにくくなってしまったり、一度に広い範囲の髭を剃れるため剃り過ぎてしまうなど、思うように剃れないかもしれません。
ただし操作性を補うために、剃りにくい部分用の刃がプラスされた商品もあります。
ランニングコストが高くなりやすい
ランニングコストが高くなりやすく、費用がかさみやすいのもネックです。
カミソリの刃は使うほどに切れ味が落ちるため、定期的に交換する必要がありますが、カミソリの替え刃は高性能なものになるほど高価になる傾向にあります。
特に複数刃は、刃の枚数が多いこともあり、替え刃は1個当たり500円程度となっています。
替え刃は10回程度もしくは1~2週間程で交換するのがベストとされているため、1月に高額なランニングコストが掛かり、年間1万円以上にもなります。
目詰まりが起こりやすい
目詰まりが起こりやすく、手入れに手間が掛かるのもデメリットです。
複数刃のカミソリは目詰まりしやすく、剃った毛が刃に残りやすくなっています。
そのままにしていると刃に詰まった毛の摩擦で、肌荒れ・カミソリ負けを起こしやすくなるため、流水で洗い流したり乾燥させたりと手入れが必要です。
念入りに洗う必要があったりすすぎの回数が増えたりと、毎日ちょっとした手間がかかってしまいます。
ちなみに毛が詰まったからといって、コツコツと叩いて取り除くのはNG。カミソリは精密に作られているため、衝撃を与えないよう注意しましょう。
切れ味に優れているわけではない
カミソリの刃が多いからといって、切れ味に優れているわけではありません。
刃の枚数を増やす目的は、カミソリの刃一枚当たりに掛かる圧力を減らして、肌への負担を和らげるためです。
つまりカミソリ負けしにくい優しい剃り心地を実現するために、多くの刃がセットされています。
必ずしも刃の枚数が多ければ多いほど、よく剃れるとはいえない点には注意が必要です。
五枚刃カミソリのメリットは?
五枚刃カミソリのメリットは「肌とカミソリに優しい」「深剃りがしやすい」の2点が挙げられます。
まず刃の枚数が増えると、肌とカミソリの接地面が広くなるため、先ほども述べたようにカミソリの刃一枚当たりに掛かる圧力が分散して小さくすることが可能です。
肌は風船のようなもので、カミソリを当てるとその圧力で膨らみカミソリの刃の間に入ってしまい、肌のひりつきや切り傷といったカミソリ負けにつながります。
刃の枚数が増えると肌の膨らみを抑え、肌への負担を最小限に抑えられるため、カミソリ負けしにくい優しい剃り心地になります。
またカミソリ自体への負担も少ないので、刃の劣化を防ぐ効果も。肌・カミソリともに保護する効果があります。
次に、深剃りがしやすいのも五枚刃のメリットです。
最初に当たる刃が剃り始めると同時に、次の刃が切りやすいように髭を優しく持ち上げてくれるため、髭を根元から剃りやすくなっています。
「一枚目が剃るのと同時に、二枚目のサポートを行う」というプロセスを繰り返すため、刃の枚数が多いほど深剃りしやすく、滑らかな仕上がりを実現可能です。
あなたに合うカミソリの枚数の選び方
五枚刃にはメリット・デメリットどちらもありますが、どの枚数のカミソリを選ぶべきかどうかは、人によって異なります。
「選び方がわからない」方に向けて、刃が少ないカミソリ・刃の多いカミソリどちらがおすすめなのか解説します。
刃が少ないカミソリ(一~三枚刃)がおすすめの人
部分的に剃りたい人や毛が薄い人、コストを抑えたい人には、刃が少ないカミソリ(一~三枚刃)がおすすめです。
刃の少ないカミソリは、ヘッドがコンパクトなため鼻下のような狭い部位も剃りやすく、もみあげを整えるなど細かな作業も行いやすくなっています。
顔全体や全身ではなく、部分的に剃りたい箇所がある人に適しています。
また毛が薄い人は剃る範囲が狭いため、ヘッドの小さい一~三枚刃のカミソリでも、十分に剃れるでしょう。
替え刃も四~五枚刃以上のカミソリと比べると安価なので、コストを抑えたい人にもぴったりです。使い捨ての商品も多く、刃を変えるのが面倒な方でも使いやすいでしょう。
関連記事:一枚刃カミソリのメリット5選!デメリットとおすすめ一枚刃をご紹介
刃の多いカミソリ(四~五枚刃以上)がおすすめの人
毛が濃い人・毛深い人や肌への刺激が気になる人、深剃りしたい人は、刃の多いカミソリ(四~五枚刃以上)がおすすめです。
刃が多いほどヘッドも大きくなるため、一度のストロークで広範囲を剃れます。
毛が濃い人や毛深い人は、剃りたい部位が多かったり広かったりするため、広範囲を一気に剃りやすい大きなヘッドのカミソリが便利です。
例えば胸毛の処理のような広範囲を剃りたい場合、何度も剃るのではなく一気に剃れれば大きく手間が省けるでしょう。
加えて少ない回数で剃れれば、肌への負担も抑えられるので、カミソリ負けしにくくなります。
また刃の多いカミソリは、刃一枚当たりに掛かる圧力が分散されるため、肌への負担が少なくなっているのも、カミソリ負けの予防に効果的です。
刃の多いカミソリは髭を起こしながら剃ることで、剃り残しをカバーして深剃りしやすくなっているので、ツルっと滑らかに仕上がります。
スムーズな切れ味や肌への負担を抑えたい方に、刃の多いカミソリは適しています。
一枚刃と五枚刃のいいとこどりの「HENSON SHAVING」
深剃りできることや肌への負担の少なさなど、五枚刃のカミソリに魅力を感じていても「目詰まりの手入れが面倒そう」「操作性の悪さがネック」など、デメリットが気になる方には「HENSON SHAVING」がおすすめです。
一般的に圧力が分散されない一枚刃カミソリは、肌荒れしやすいとされています。しかし、「HENSON SHAVING」は刃の露出をできるだけ少なくすることで、刃のたわみを最小限に抑えて必要以上に肌へ食い込まないようになっており、カミソリ負けを防ぎます。
刃は理想的な角度である30°にがっちりと固定されており、刃がブレず肌への刺激を最低限に抑えてくれるため、カミソリ負けを防ぎながら深剃りが可能です。
またカットした毛やクリームが、裏側の溝から排出される構造になっているため、目詰まりの心配がありません。
お手入れの手間を省けるにもかかわらず、衛生的に使用できます。
しかも市販の安価な両刃を使用できるため、1枚約30円しかかかりません。1週間に一度刃を変えても、1日約4~5円のランニングコストで済みます。
まとめ
五枚刃のカミソリは、操作性の悪さやランニングコストの高さ、目詰まりしやすいなどのデメリットがあります。
一方、肌への刺激が少なかったり深剃りができたりとメリットもあるので、良い面・悪い面どちらも把握して、あなたに合ったカミソリを選びましょう。