日焼けをすると、いつも皮剥けや肌荒れに悩まされていませんか。メンズも日焼けを放置すると肌悩みの原因になります。日焼けは適度にケアをすることが大切です。今回は、日焼けが肌に及ぼす影響やメンズ向けの日焼け後のケアについて紹介します。
ケア必須！日焼けがメンズの肌に及ぼす影響とは
日焼けは男性の肌にもさまざまな影響を及ぼします。日焼けによる急性の症状であるサンバーンと、慢性の症状である光老化について解説します。
サンバーン
太陽光に含まれる紫外線のうち、UVB（紫外線B波）は皮膚の表面付近に到達し、急性的な影響を与えます。
紫外線で皮膚が赤くなる症状をサンバーンといいます。UVBによって皮膚の細胞が傷つけられ、皮膚が炎症を起こしている状態です。
ダメージを受けた皮膚が赤くなり、ヒリヒリするなどの症状が現れます。炎症はUVBを浴びて数時間後ぐらいにみられるようになり、数日で赤みが引いていくのが特徴です。
人によっては、サンバーン後に皮膚が黒くなることがあります。サンタンといわれる症状で、炎症が治まってから数日後にみられ、数週間から数か月にわたり症状が続くこともあります。
サンタンは、紫外線から肌を守るために、メラニン色素の生成が活性化することで起こる症状です。サンタンの程度には個人差があり、メラニン色素を多く持っているほど皮膚が黒くなります。
光老化
光老化とは、紫外線により肌細胞が傷つくことで生じる老化現象のことです。光老化は日焼けによる慢性的な症状で、自然の老化とは異なります。
肌が急性的に炎症を起こす日焼けが主にUVBを原因としているのに対して、光老化はUVA（紫外線A波）の影響も受けます。UVAは紫外線の一種で、UVBよりも皮膚の深部まで到達するのが特徴です。
UVAによるダメージはすぐに表面化せず、少しずつ蓄積します。数年から数十年にわたってゆっくりと、目に見えるダメージとして現れるのが特徴です。
光老化の症状にはシミやシワ、たるみ、色素沈着などがあり、皮膚がんの発症因子にもなります。
【メンズ】日焼け後のケア方法
日焼けによる肌のダメージを抑えるには、日焼け後にどのようなケアをするべきなのでしょうか。メンズ向けに日焼け後のケアを紹介します。
できるだけすぐに冷やす
日焼けした後は、できるだけすぐに冷やすのがケアのポイントです。日焼けした肌は、軽いやけどのような状態になっています。ヒリヒリする部分や赤く炎症を起こしている部分を中心に、肌をクーリングしましょう。
日焼けによる痛みが軽減されたかどうかを目安に、冷やす時間を調整します。時間にすると数十分程度です。
刺激になるためシャワーなどは直接当てずに、濡れたタオルや水のう（氷袋）などで冷やします。保冷剤を直接肌に当てるのはおすすめしません。冷やしすぎになるだけでなく、皮膚にくっついて刺激になるおそれがあるためです。
日焼け後の肌を冷やす際には、肌への刺激を軽減するため、配慮して冷やすようにしましょう。
しっかり保湿する
日焼けした肌は紫外線によりダメージを受けている状態です。肌のバリア機能が低下しているため、外部からの刺激に対して普段よりも反応しやすい状態になっています。また、必要な水分が失われているため、乾燥した状態です。
日焼け後の乾燥を補い、肌の機能を正常化するためには保湿をしましょう。保湿は、化粧水や乳液、クリームなどを使って行います。化粧水は水分を補給するために、乳液やクリームは水分の蒸発を防ぐために役立ちます。
保湿剤は、優しく浸透させるように肌になじませるのがコツです。肌にこすりつけるように塗り広げると、刺激を与えてしまうため注意しましょう。
また、水疱や皮剥けがあるときは無理に保湿しないこともポイントです。保湿をすることで、かえって刺激を与えてしまうこともあります。日焼け後の症状がひどい場合は、病院の受診を検討することをおすすめします。
肌にできるだけ刺激を与えない
日焼け後の肌は、外からの刺激に弱い状態です。日焼け後の日常生活にも注意して、日焼けした肌に強い刺激を与えないようにしましょう。
例えば、日焼けした部分を過度に洗浄したり、タオルで力強くこすったりするのは避けましょう。肌荒れなどの原因になることがあります。
日焼けで剥けかけている皮膚があれば、無理に剥がそうとするのも良くありません。日焼けで皮膚が剥けても、自然に剥がれ落ちるまで、できるだけ触れないようにしましょう。保湿剤を使用する際には、メントールなど刺激の強いものも避けてください。
日焼け後は髭剃りにも注意が必要です。赤みが引いていないなど、ダメージが目に見える状態での髭剃りは避けましょう。髭剃りの際には、できるだけ刺激の少ない方法を選択することも日焼け後のケアのポイントです。
【メンズ】日焼け前にできる対策も知っておこう！
日焼け後の肌を適切にケアすることも大事ですが、日焼けによるダメージをできるだけ受けないようにすることも日焼けに悩まないポイントです。ここではメンズ向けの日焼け前の対策を紹介します。
日焼け止めを使う
肌が露出する部分は、日焼け止めを塗ることで日焼けを防止できます。サンバーンの防止になるほか、光老化の原因となる肌ダメージの軽減に役立ちます。特に、通勤やアウトドアなどで外出する際には、事前に日焼け止めを塗って対策するのがおすすめです。
日焼け止めにはメンズ向けのものもあります。メンズ向けは、さっぱりした使用感の日焼け止めが多くそろっています。とはいえ、成分面や使用感などで気に入った日焼け止めがあれば、メンズ向けにこだわる必要はありません。
製品によって日焼け止め効果は異なるため、パッケージに記載されているSPFやPAの値にも注目しましょう。SPFやPAは、値が大きいほど日焼け止め効果が高くなります。ただし、値が大きいほど肌への刺激も生じやすくなるため、通勤やレジャーなど場面に合わせて使うのがおすすめです。
テクスチャーの種類も多岐にわたります。乳液タイプ、ジェルタイプ、スプレータイプ、スティックタイプなどがあるため、使用感や使い勝手などが自分に合ったタイプを選びましょう。
日焼け止めは、製品によって配合されている成分も異なります。成分の違いとして特に注視したいのは、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤使用のどちらを使用しているかです。
紫外線吸収剤には、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルなどがあります。日焼け止め効果が高い一方で、コーティングされていないものなどは刺激を感じる可能性があります。
紫外線散乱剤でよく使われるのは、酸化チタンです。ノンケミカルと表示されることもあります。紫外線吸収剤と比べて刺激は少なく肌に優しいものの、白浮きしやすい面があります。
日焼けしにくい服装を選択する
日焼け止め以外にも日焼けを予防する方法はあります。
例えば、帽子です。帽子はメンズでも日々の生活に取り入れやすく、直接肌に降り注ぐ紫外線を減らせます。つばの広い帽子ほど紫外線防止効果は高くなります。UVカット効果付きの帽子もあるため、長時間外にいる場合は機能性にも注目してみると良いでしょう。
サングラスを着用する方法もあります。目や目の周りの肌を守れるだけでなく、ファッションとしても取り入れられるのがポイントです。日焼けを防ぐには、UVカット効果のあるものを選びましょう。
肌の露出を抑えるために、長袖を着る方法もあります。UVカット機能が付いた服もあり、気軽に紫外線対策ができるのがメリットです。
まとめ
肌のケアには、ダメージを受けやすい日焼け後のケアや日焼け予防が重要です。また、正しい髭剃りの習慣も肌ケアにつながります。
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